ノバルティスは、がん治療の新たなアプローチである放射性リガンド療法(RLT)の開発をリードし、次世代医薬品がもたらす可能性を、今、現実のものにしています。RLTは、全身にわたってがんを見つけ出し治療するよう設計されたプレシジョン・メディシン(精密医療)です。
放射性リガンド療法(RLT)とは
RLTでは、がん細胞に発現する特定のたんぱく質(標的)を見分けて結合する化合物(リガンド)と、治療のための放射性同位元素を結合させた薬剤を用います。がんが体中に広がっていたとしても、リガンドが特定のたんぱく質に結合し、放射性同位元素が放出する放射線を、標的となるがん細胞に照射します。これは、周囲の正常な細胞への影響をできる限り抑えながら、標的のがん細胞やそれを取り巻く腫瘍微小環境にある細胞を損傷させたり破壊することを目指す独自のメカニズムです。
放射性リガンド療法(RLT)の製造工程
RLTに用いる薬剤は、放射性同位元素と標的に結合するリガンドという2つの主要な構成要素から成り立っています。放射性同位元素は専用の発生装置で生産された後、製造施設へ輸送され、そこでリガンドと結合されます。完成した製剤はバイアルに入れられ、品質試験を経て、放射線を遮蔽する専用の容器と認証された輸送箱に梱包されたうえで、病院やクリニックへ直接届けられます。製品の有効期間が短いことから、この複雑な製造工程はすべて数日のうちに進められます。完成した製品は、特定の日時にそのまま投与可能な状態で提供されます。投与可能な期間が限られているため、RLTは患者さんごとの需要に応じて少量単位で製造されます。