ノバルティスは、リスクポートフォリオの構築と継続性マネジメント監査により、戦略レベルと業務レベルの両方でリスクの低減と継続性の確保に努めています。

ノバルティスの継続的な成功は、私たちのリスク管理能力にかかっています。2019年、私たちは、リスクとレジリエンスのために、旧リスクオフィス、リスク評価とモニタリング、ビジネスコンティニュイティ、ノバルティスエマージェンシーマネジメントを統合した、新しい部門を創設し、リスク部門と事業部門間で調整される、包括的かつ統合的なリスク管理の枠組みを確立しました。取締役会のリスク委員会は、リスクマネジメントシステムとプロセスの監督に責任を負っています。
このリスク・レジリエンスチームは、革新的なエンタープライズリスクマネジメント(ERM)アプローチを導入しました。このプロセスは、リスクを発見し、統制するために設計された一連の組織的な活動です。これは、グローバルレベルのビジネスユニットのリーダーシップチームが、それぞれの戦略計画プロセスと整合し、ユニット及び各国のすべてのリスク部門と密接に協力して実施するリスクディスカッションに基づいています。
このプロセスを経て、ノバルティス全体のリスクに関する唯一の全体的な視点、すなわち 「リスク・コンパス」 が作成されました。これは、戦略的リスク、業務上のリスク、新たに発現したリスク、認識されたリスクという4つの重要な側面にわたって主要なリスクを要約したものです。このコンパスは、上級管理職及びノバルティス取締役会が主要な戦略的リスクに焦点を合わせ、会社の戦略、私たちのリスクディスクロージャー及び私たちの働き方をより密接に連携させることに役立ちます。