プレスリリース
報道関係各位
本資料は、ノバルティス(スイス・バーゼル)が2026年7月21日(現地時間)に発表したものを日本語に翻訳(要約)したもので、参考資料として提供するものです。資料の内容および解釈については、英語が優先されます。英語版は、https://www.novartis.comをご参照ください。なお、本資料に記載されている一部製品および開発品は日本では未承認です。
第2四半期
- 売上高は1%増(実質ベース1、米ドルベース3%増)、コア営業利益1は横ばい(実質ベースおよび米ドルベース)
- 売上高の伸びは、Kisqali(実質ベース43%増)、ケシンプタ(実質ベース32%増)、セムブリックス(実質ベース89%増)、プルヴィクト(実質ベース43%増)、レクビオ(実質ベース59%増)を含む優先ブランドが牽引
- コア営業利益率1は41.2%、70ベーシスポイント減(実質ベース)
- 第2四半期の営業利益は3%減(実質ベース、米ドルベース2%減)、純利益は19%減(実質ベースおよび米ドルベース)
- 第2四半期のコアEPS1は1%減(実質ベース、米ドルベースでは横ばい)の2.41米ドル
- 第2四半期のフリーキャッシュフロー1は56億米ドル(米ドルベース12%減)
- 上半期の売上高は2%減(実質ベース、米ドルベース1%増)、コア営業利益は7%減(実質ベース、米ドルベース6%減)
- 第2四半期における主なイノベーション関連マイルストーン:
- ラプシド:特発性の慢性蕁麻疹(CSU)に関してECおよび日本で承認を取得、刺激誘発型の蕁麻疹(CIndU)に関する第III相試験データをEAACIで発表
- ゾルゲンスマ髄注:脊髄性筋萎縮症(SMA)の広範な患者集団に対する唯一の遺伝子補充療法としてECで承認を取得
- Kisqali:早期乳がん(eBC)における6年間の追跡データで、臨床的に意義のある全生存期間を示した。FDAより小児適応開発に係る独占権が付与され、Orange Bookに掲載されている既存の全特許に対し独占期間を6カ月間延長
- Del-zota:デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)に対する迅速承認に向け、FDAに生物製剤承認申請(BLA)を提出
- Del-brax:顔面肩甲上腕型筋ジストロフィー(FSHD)に関する第I/II相試験で良好なバイオマーカーデータを取得
- 2026年通期業績予想2を維持
- 売上高は一桁台前半の増加、コア営業利益は一桁台前半の減少を予想
2026年7月21日、バーゼル発 ― ノバルティスCEOのヴァス・ナラシンハンは、2026年第2四半期の業績について次のように述べています。「ノバルティスは第2四半期に堅調な業績を達成し、Kisqali、ケシンプタ、セムブリックスおよびプルヴィクトの継続的な勢いに牽引され、売上成長に回帰しました。このほど上市したCSUに対するラプシドならびにゾルゲンスマ髄注の初期動向にも手応えを感じています。また、早期乳がんにおけるKisqaliの全生存期間に関する更新データ、ならびにDMDにおけるdel-zotaのFDAへの迅速承認申請の提出をはじめとして、パイプラインも大きく前進しました。下半期に控える複数の重要な試験結果発表に向けて順調に進んでおり、通期業績予想および中期見通しの達成に向けても引き続き順調に進んでいます」。
主要数値
2026年第2四半期 | 2025年第2四半期 | 前年同期比(%) | ||
百万米ドル3 | 百万米ドル3 | 米ドルベース | 実質ベース | |
| 売上高 | 14 408 | 14 054 | 3 | 1 |
| 営業利益 | 4 750 | 4 864 | -2 | -3 |
| 純利益 | 3 257 | 4 024 | -19 | -19 |
| EPS(米ドル) | 1.71 | 2.07 | -17 | -18 |
| フリーキャッシュフロー | 5 561 | 6 333 | -12 | |
| コア営業利益 | 5 940 | 5 925 | 0 | 0 |
| コア純利益 | 4 578 | 4 710 | -3 | -4 |
| コアEPS(米ドル) | 2.41 | 2.42 | 0 | -1 |
2026年上半期 | 2025年上半期 | 前年同期比(%) | ||
百万米ドル3 | 百万米ドル3 | 米ドルベース | 実質ベース | |
| 売上高 | 27 521 | 27 287 | 1 | -2 |
| 営業利益 | 8 985 | 9 527 | -6 | -7 |
| 純利益 | 6 413 | 7 633 | -16 | -17 |
| EPS(米ドル) | 3.37 | 3.91 | -14 | -15 |
| フリーキャッシュフロー | 8 891 | 9 724 | -9 | |
| コア営業利益 | 10 837 | 11 500 | -6 | -7 |
| コア純利益 | 8 372 | 9 192 | -9 | -10 |
| コアEPS(米ドル) | 4.39 | 4.69 | -6 | -8 |
1 実質ベース(cc)、コアベースの業績ならびにフリーキャッシュフローは、国際財務報告基準(IFRS)に準拠していない指標です。IFRSに準拠していない指標の説明は、要約版中間財務報告書の43ページに記載されています。本リリースに掲載される成長率は、特に記載のある場合を除き、すべて前年同期に対するものです。2 詳細な通期業績予想の前提条件については、7ページをご覧ください。3 特段の記載がない限り、金額の単位は百万米ドルです。
戦略
注力領域
ノバルティスは、革新的医薬品に特化した製薬企業です。4つの主要疾患領域(循環器・腎・代謝、免疫、神経、オンコロジー)に焦点を当て、これら各領域の深刻な疾患ニーズに応え、大きな成長を期待できる複数の既存製品、ならびに開発中の製品を保有しています。また、確立された2つの技術プラットフォーム(低分子医薬品、バイオ医薬品)に加え、新しい3つの技術プラットフォーム(細胞・遺伝子治療、放射性リガンド療法、核酸医薬品)を優先的に位置づけ、新たな研究開発および製造規模の拡大への継続投資を優先しています。地域別には、米国、中国、ドイツ、日本を優先地域として成長に注力しています。
優先事項
- 成長の加速:主要疾患領域全体にわたる豊富なパイプラインを展開し、高い価値を有する医薬品(新規分子化合物)の提供と卓越した上市に一層注力
- 株主への還元:オペレーショナル・エクセレンスの定着を継続し、改善した財務実績を達成。高いキャッシュ創出力と強固な資本構成により、継続的な柔軟性を支えつつ、資本配分において規律を保ち、株主重視の姿勢を堅持
- 基盤の強化:人材の能力を最大限に引き出し、データサイエンスおよびテクノロジーの活用を拡大するとともに、社会との信頼構築を継続
財務業績
第2四半期
売上高は、144億米ドル(3%増、実質ベース1%増)でした。販売量の増加が18%ポイント寄与した一方、ジェネリック医薬品との競合による14%ポイントの影響によって相殺されました。価格による影響は3%ポイント減、為替の影響は2%ポイント増でした。
営業利益は、48億米ドル(2%減、実質ベース3%減)でした。販売費および一般管理費の減少により一部相殺されたものの、主に売上総利益の減少により減少しました。
純利益は、33億米ドル(19%減、実質ベース19%減)で、法人税および支払利息の増加の影響を受けました。EPSは1.71米ドル(17%減、実質ベース18%減)で、加重平均発行済株式数の減少による恩恵を受けました。
コア営業利益は、59億米ドル(0%、実質ベース0%)で、前年同期と同水準でした。コア営業利益率は、売上高の41.2%で、1%ポイント減(実質ベース0.7%ポイント減)でした。
コア純利益は、46億米ドル(3%減、実質ベース4%減)で、主に支払利息の増加による影響を受けました。コアEPSは、2.41米ドル(0%、実質ベース1%減)で、加重平均発行済株式数の減少による恩恵を受けました。
フリーキャッシュフローは、営業活動からのネットキャッシュフローの減少により56億米ドル(12%減)でした。
上半期
売上高は、275億米ドル(1%増、実質ベース2%減)でした。販売量の増加が15%ポイント寄与した一方、ジェネリック医薬品との競合による14%ポイントの減少によって相殺されました。価格による影響は3%ポイント減、為替の影響は3%ポイント増でした。
営業利益は、90億米ドル(6%減、実質ベース7%減)でした。主に売上総利益の減少により減少しましたが、法務関連費用の減少ならびに販売費および一般管理費の減少により一部相殺されました。
純利益は、64億米ドル(16%減、実質ベース17%減)でした。主に営業利益の減少、法人税および支払利息の増加による影響を受けました。EPSは3.37米ドル(14%減、実質ベース15%減)で、加重平均発行済株式数の減少による恩恵を受けました。
コア営業利益は、108億米ドル(6%減、実質ベース7%減)で、主に売上総利益の減少による影響を受けました。コア営業利益率は、売上高の39.4%で、2.7%ポイント減(実質ベースでは2.3%ポイント減)でした。
コア純利益は、84億米ドル(9%減、実質ベース10%減)で、主にコア営業利益の減少および支払利息の増加の影響を受けました。コアEPSは4.39米ドル(6%減、実質ベース8%減)で、加重平均発行済株式数の減少による恩恵を受けました。
フリーキャッシュフローは、営業活動からのキャッシュフローの減少により89億米ドル(9%減)でした。
第2四半期の主力ブランド
第2四半期の財務業績は、以下の主な成長製品への継続的な注力により達成されました(第2四半期の成長への貢献順):
| Kisqali | (売上高:1,695百万米ドル、実質ベース43%増)全地域で売上が力強く伸長。早期乳がん適応における継続的な市場シェア拡大に加え、転移性乳がんにおけるリーダーシップを維持 |
| ケシンプタ | (売上高:1,424百万米ドル、実質ベース32%増)需要拡大とアクセス強化により全地域で売上拡大 |
| セムブリックス | (売上高:562百万米ドル、実質ベース89%増)米国、日本、ドイツにおいて、新規診断患者向け適応で力強い成長が続き、全地域で売上拡大 |
| プルヴィクト | (売上高:651百万米ドル、実質ベース43%増)米国でのタキサン治療前の転移性去勢抵抗性前立腺がん(mCRPC)領域での継続的な強い需要。米国以外の地域におけるアクセス拡大 |
| コセンティクス | (売上高:1,824百万米ドル、実質ベース10%増) 化膿性汗腺炎(HS)および静脈内投与製剤(IV)の成長を含む米国での業績に牽引され、売上拡大。米国外では、中国での減少により、欧州および多くの新興市場での成長が一部相殺 |
| レクビオ | (売上高:480百万米ドル、実質ベース59%増) 中国でのNRDL収載後の継続的な成長等により、全地域で売上が拡大 |
| ファビハルタ | (売上高:225百万米ドル、実質ベース88%増) 発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)および腎領域における継続した適応拡大を反映し、売上拡大 |
ゾルゲンスマ グループ | (売上高:365百万米ドル、実質ベース20%増)米国およびアラブ首長国連邦(UAE)でのゾルゲンスマ髄注の上市後の継続的な勢いにより売上拡大 |
| ラプシド | (売上高:64百万米ドル) アクセス範囲の拡大と患者アクセスを促進する無償薬剤プログラムに支えられ、米国で力強い初期採用を継続。米国外の売上は、中国での上市による初期採用が牽引。 |
第2四半期および上半期 売上高上位20製品
2026年第2四半期 | 前年同期比(%) | 2026年上半期 | 前年同期比(%) | |||
百万米ドル | 米ドルベース | 実質ベース | 百万米ドル | 米ドルベース | 実質ベース | |
| コセンティクス | 1 824 | 12 | 10 | 3 390 | 7 | 5 |
| Kisqali | 1 695 | 44 | 43 | 3 211 | 51 | 48 |
| ケシンプタ | 1 424 | 32 | 32 | 2 588 | 31 | 29 |
| エンレスト | 1 181 | -50 | -51 | 2 486 | -46 | -48 |
| プルヴィクト | 651 | 43 | 43 | 1 293 | 57 | 55 |
| ジャカビ | 576 | 10 | 8 | 1 133 | 12 | 6 |
| タフィンラー+メキニスト | 581 | 1 | 0 | 1 074 | -5 | -7 |
| イラリス | 550 | 15 | 15 | 1 025 | 14 | 13 |
| セムブリックス | 562 | 89 | 89 | 995 | 86 | 85 |
| レクビオ | 480 | 61 | 59 | 932 | 68 | 64 |
| ゾレア | 342 | -23 | -25 | 730 | -19 | -22 |
| ゾルゲンスマ グループ | 365 | 23 | 20 | 667 | 7 | 3 |
| サンドスタチン グループ | 302 | 0 | -1 | 589 | -5 | -7 |
| ルタテラ | 225 | 9 | 8 | 436 | 9 | 8 |
| エックスフォージ グループ | 191 | 0 | -3 | 394 | 6 | 2 |
| ファビハルタ | 225 | 88 | 88 | 394 | 96 | 94 |
| レボレード | 179 | -64 | -65 | 363 | -65 | -66 |
| ディオバン グループ | 160 | 4 | 2 | 310 | 2 | -2 |
| タシグナ | 142 | -57 | -58 | 297 | -58 | -59 |
| Lucentis | 126 | -27 | -30 | 230 | -36 | -40 |
| 上位20製品 合計 | 11 781 | 2 | 1 | 22 537 | 1 | -2 |
研究開発に関するアップデート ― 第2四半期の主な進捗
新規承認
| ラプシド (レミブルチニブ) | H1抗ヒスタミン薬治療に十分な反応を示さない成人における特発性の慢性蕁麻疹(CSU)に対する経口治療薬として、ラプシドをECおよび厚生労働省が承認。CSUに対して承認された初のブルトン型チロシンキナーゼ阻害剤(BTKi)。 |
| ゾルゲンスマ髄注 (オナセムノゲン アベパルボベク) | 運動神経細胞生存1(SMN1)遺伝子の両アレル変異が確認された5q脊髄性筋萎縮症(SMA)の2歳以上の小児、10代および成人患者に対する治療薬としてゾルゲンスマ髄注をECが承認。広範な患者集団に対する最初で唯一の遺伝子補充療法。 |
| ファビハルタ (イプタコパン) | 疾患進行リスクがある成人のIgA腎症(IgAN)患者に対して、腎機能低下を有意に抑制する最初で唯一の補体阻害剤として、ファビハルタをFDAが通常承認(7月)。 |
承認申請に関するアップデート
| Kisqali (ribociclib) | FDAより小児適応開発による独占権を取得、Orange Bookに掲載されている既存の全特許に対し独占期間を6カ月間延長。 |
| KPE179 (del-zota) | エクソン44スキッピング(DMD44)により治療可能な遺伝子変異を有するデュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)患者におけるdel-zotaの迅速承認に向けて、生物製剤承認申請(BLA)をFDAに提出。Del-zotaはFDAよりブレークスルーセラピー品目として指定済み。 |
| Vanrafia (atrasentan) | 成人のIgA腎症患者へのVanrafiaの通常承認に向けた申請を米国およびEUで完了。 |
| リアメット (artemether and lumefantrine) | 体重2~5kgの新生児および乳児向けに特化して開発された初の抗マラリア薬であるCoartem Babyを世界保健機関(WHO)が事前認証。公的機関による調達を通じて広範なアクセスを可能にするための重要な一歩。 |
進行中の臨床試験の結果およびその他のハイライト
| ラプシド (レミブルチニブ) | 第III相RemIND試験において、ラプシドは、刺激誘発型の蕁麻疹(CIndU)の最も一般的な3つのサブタイプに対して主要評価項目を達成し、12週の時点でより高い完全奏効率を示したほか、2つのサブタイプでは投与開始2週時点で奏効が認められた。症状が抑えられた患者はプラセボの2倍。安全性プロファイルは良好で、肝臓に対する安全性上の懸念は認められなかった。CIndUに対する初の標的治療薬となる可能性を示すデータであり、当該データはEAACIで発表された。 CSUを対象とした第IIIb相REMIXED継続試験では、レミブルチニブ治療を継続した患者において、再燃リスクが72%低下し、プラセボに切り替えた患者と比較し、より高い疾患抑制率が18カ月間維持された。安全性プロファイルは引き続き良好。データはEAACIで発表された。本継続試験は3年間の追跡調査を実施予定。 |
| プルヴィクト (ルテチウムビピボチドテトラキセタン(177Lu)) | PSMA陽性転移性ホルモン感受性前立腺がん(mHSPC)1患者を対象に、プルヴィクトと標準治療(SoC)(ARPI+ADT)の併用を評価した第III相PSMAddition試験のサブグループ解析では、病変の大きさや発症の経緯(de novoまたは再発)にかかわらず、SoC単独と比較して画像診断に基づく無増悪生存期間(rPFS)の一貫した改善が示された。この有効性は、進行または死亡リスクを28%低減したことを示した既報の主要評価項目と同等であり、安全性プロファイルも一貫していた。データはASCOで発表。 さらに、PSMAddition試験のデータでは、PSMA陽性mHSPCにおいて、プルヴィクトとSoCの併用がSoC単独と比較して、より高い割合で、かつより深いPSA奏効を認め、PSA進行リスクを58%低減したことが示された。データはAUAで発表。 |
| コセンティクス (セクキヌマブ) | 第III相REPLENISH試験において、コセンティクスはリウマチ性多発筋痛症(PMR)患者に対し、52週時点でプラセボと比較して統計学的に有意な持続的寛解を示し、寛解率を2倍に高めるとともに、グルココルチコイドの累積使用量を低減、安全性プロファイルも既知のコセンティクスのプロファイルと一貫していた。データはThe New England Journal of Medicine誌に掲載され、EULARで発表された。当該データは、米国、EUおよび日本における規制当局に提出済み。 |
| VAY736 (ianalumab) | 成人のシェーグレン病患者を対象とした第III相NEPTUNUS-1およびNEPTUNUS-2試験において、ianalumabは、主要なリンパ節腫脹、末梢神経系(PNS)、筋肉および肺を含む、ESSDAIの主な評価項目において一貫した改善を示した。NEPTUNUS継続試験では、108週時点でESSDAIの継続的な低下が認められ、疾患活動性のさらなる抑制が観察されるとともに、良好な安全性プロファイルが示された。データはEULARで発表。当該データは、米国、EUおよび日本における規制当局に提出済み。 |
Vanrafia | 第III相ALIGN試験の30カ月間の最終結果で、Vanrafiaは成人IgA腎症患者において、持続的な蛋白尿減少に加え、腎機能低下に対する臨床的に意味のある抑制を示した。複数の腎機能の評価指標で一貫した有効性が認められ、SGLT2阻害薬を投与されている患者集団でも一貫して有効性が認められた。安全性プロファイルはこれまでの試験結果と一貫していた。これらの結果はThe Lancet誌に掲載され、ERAで発表された。 |
| DWH213 (del-brax) | 顔面肩甲上腕型筋ジストロフィー(FSHD)患者を対象としたdel-braxの第I/II相FORTITUDE試験のバイオマーカーコホートにおいて、主要評価項目および主な副次評価項目を達成した。KHDC1L(cDUX)およびクレアチンキナーゼのバイオマーカー値の低下も認められ、強力な標的結合と筋損傷の低減の双方を示した。安全性プロファイルはこれまでの結果と一貫。 |
| セムブリックス (アシミニブ) | 慢性期のフィラデルフィア染色体陽性慢性骨髄性白血病(Ph+ CML-CP)に新たに診断された成人患者を対象とした主要第III相ASC4FIRST試験データでは、144週時点で、セムブリックスがすべての標準治療チロシンキナーゼ阻害剤(TKI)と比較して優れた分子遺伝学的大奏効(MMR)を示し、第2世代TKIと比較して15.2%高いMMR率を達成した。セムブリックスはグレード3以上の有害事象が少なく、有害事象による投与中止率は半分未満。当該データはASCOで発表。 |
| Kisqali (ribociclib) | NATALEE試験の6年間の追跡データでは、最も広幅なリスクを有する早期乳がん(eBC)患者集団において、臨床的に意義のある全生存期間(OS)が示された。データは今後の医学会議で発表予定。 HR陽性/HER2陰性早期乳がんにおける最大規模のCDK4/6阻害剤バイオマーカー解析において、NATALEE試験は、Kisqaliと非ステロイド性アロマターゼ阻害剤(NSAI)の併用が、NSAI単独と比較して、すべてのPAM50内因性サブタイプに対し一貫した無浸潤疾患生存期間(iDFS)の延長を示した。高リスクのリンパ節陰性(N0)疾患を含め、ゲノムリスクまたは増殖シグネチャースコアが高い患者では、より大きな有効性の傾向が認められた。当該データはASCOで発表。 |
| HTT227 (Votoplam) | 早期ハンチントン病(HD)患者を対象とした第II相PIVOT-HD長期継続試験の24カ月中間解析では、votoplam 10mg投与群においてmHTTの持続的な低下が示され、良好な安全性プロファイルが認められた。現在、第III相INVEST-HD試験被験者登録を実施中。 |
| FUB523 (zigakibart) | Zigakibartの第I/II相試験における長期データでは、124週時点まで、Gd-IgA1およびIgAを含む疾患関連バイオマーカーの持続的な低下が示され、蛋白尿の臨床的に意義のある低減およびeGFRの安定化も認められた。新たな安全性上の懸念は認められなかった。データはERAで発表。 Zigakibartは現在、IgA腎症成人患者を対象とした第III相BEYOND試験で評価中であり、2027年上半期に試験結果の取得を見込む。 |
| YTB323 (rap-cel) | Rap-celの第II相AUTOGRAPH試験の予備データでは、重度で難治性の特発性炎症性筋疾患(IIM)およびびまん皮膚硬化型全身性強皮症(dcSSc)患者において、早期から臨床的に意義のある改善が示された。また、迅速かつ深いB細胞減少が認められ、管理可能な安全性プロファイルが示された。 |
| 225Ac-PSMA-617 | アクチニウムを用いた放射性リガンド療法(RLT)であるAc225-PSMA-617に関するAcTION試験の第I相データでは、PSMA陽性転移性去勢抵抗性前立腺がん2患者において、PSAの低下および画像診断に基づく奏効を伴う抗腫瘍活性が示された。安全性プロファイルは管理可能。データはASCOで発表された。 |
提携・買収など | 7月、ノバルティスは、新しいクラスの抗体薬物複合体(ADC)の開発を手掛ける、バイオテクノロジー企業Myricx Bioの買収に合意。本買収は、B7-H3およびHER2を標的とする2つの先行ADCアセット、ならびに複数の固形がん領域に影響を及ぼす可能性のある、より広範なペイロードプラットフォームにより、ノバルティスのオンコロジー・パイプラインを強化する。本取引は、通常の買収完了条件を満たすことを前提に、2026年下半期に完了見込み。 ノバルティスは、Pikavation Therapeutics, Incの買収およびSNV4818の取得を成功裏に完了し、早期乳がんパイプラインを強化。 ノバルティスは、IgE生物学およびアレルギー疾患領域におけるノバルティスの高い専門性を基盤に、Exl-111を含むExcellergy社の買収を成功裏に完了。 |
1 前立腺特異的膜抗原(PSMA)陽性転移性アンドロゲン経路調節未治療/感受性(mAPMN/S)前立腺がんとしても知られています。
2 前立腺特異的膜抗原(PSMA)陽性転移性アンドロゲン経路調節抵抗性(mAPMR)前立腺がんとしても知られています。
資本構成および純負債
事業への投資、強固な資本構成、ならびに魅力的な株主還元の間で適切なバランスを維持することは、引き続き優先事項です。
2026年上半期、ノバルティスはSIXスイス証券取引所第2取引ラインにおいて、1,820万株を28億米ドルで買い戻しました。この中には、2025年7月に発表した最大100億米ドルの自己株式取得の一環で買い戻した1,380万株(21億米ドル)が含まれます(最大56億米ドルがなお実施予定)。また、通期に見込まれる従業員参加型報酬制度関連の希釈化影響を軽減する目的で、440万株(7億米ドル)を買い戻しており、この目的のための残りの買い戻しは2026年下半期に実施する予定です。さらに、従業員から200万株(3億米ドル)を買い戻しました。同期間に、株式報酬制度費用6億米ドルが資本に認識され、過年度の株式報酬制度に関連して1,270万株が従業員に交付されました。その結果、発行済株式総数は、2025年12月31日時点と比較して750万株減少しました。これらの自己株式取引により、株主資本は24億米ドル減少し、31億米ドルの現金支出が生じました。
2026年6月30日時点の純負債額は394億米ドルとなり、2025年12月31日時点の219億米ドルから増加しました。増加の主な要因は、M&A、無形資産取引およびその他の買収に係る純現金支出153億米ドル、年間配当支払額91億米ドル、ならびに自己株式取引に係る現金流出31億米ドルが、フリーキャッシュフロー89億米ドルを上回ったことによるものです。
2026年第2四半期現在、ノバルティスの長期信用格付けは、ムーディーズ・レーティングスがAa3、S&Pグローバル・レーティングがAA-となっています。
2026年通期業績予想
| 不測の事態を除く、実質ベースの前年同期比成長率 | |
| 売上高 | 一桁台前半の増加を見込む |
| コア営業利益 | 一桁台前半の減少を見込む |
外国為替の影響
7月中旬の為替レートが2026年の残りの期間にわたって継続すると仮定した場合、2026年通期の外国為替の影響は、売上高に対して1%ポイント増、コア営業利益に対して1%ポイント増となる見込みです。当社の業績に対する為替レートの推定影響は、当社ウェブサイトで毎月提供しています。
主要数値1
2026年第2四半期 | 2025年第2四半期 | 前年同期比(%) | ||
百万米ドル2 | 百万米ドル2 | 米ドルベース | 実質ベース | |
| 売上高 | 14 408 | 14 054 | 3 | 1 |
| 営業利益 売上高比(%) | 4 750 33.0 | 4 864 34.6 | -2 | -3 |
| 純利益 | 3 257 | 4 024 | -19 | -19 |
| EPS(米ドル) | 1.71 | 2.07 | -17 | -18 |
| 営業活動からのキャッシュフロー(純額) | 5 882 | 6 664 | -12 | |
| IFRS非準拠 | ||||
| フリーキャッシュフロー | 5 561 | 6 333 | -12 | |
| コア営業利益 売上高比(%) | 5 940 41.2 | 5 925 42.2 | 0 | 0 |
| コア純利益 | 4 578 | 4 710 | -3 | -4 |
| コアEPS(米ドル) | 2.41 | 2.42 | 0 | -1 |
2026年上半期 | 2025年上半期 | 前年同期比(%) | ||
百万米ドル2 | 百万米ドル2 | 米ドルベース | 実質ベース | |
| 売上高 | 27 521 | 27 287 | 1 | -2 |
| 営業利益 売上高比(%) | 8 985 32.6 | 9 527 34.9 | -6 | -7 |
| 純利益 | 6 413 | 7 633 | -16 | -17 |
| EPS(米ドル) | 3.37 | 3.91 | -14 | -15 |
| 営業活動からのキャッシュフロー(純額) | 9 558 | 10 309 | -7 | |
| IFRS非準拠 | ||||
| フリーキャッシュフロー | 8 891 | 9 724 | -9 | |
| コア営業利益 売上高比(%) | 10 837 39.4 | 11 500 42.1 | -6 | -7 |
| コア純利益 | 8 372 | 9 192 | -9 | -10 |
| コアEPS(米ドル) | 4.39 | 4.69 | -6 | -8 |
1 実質ベース(cc)、コアベースの業績ならびにフリーキャッシュフローは、国際財務報告基準(IFRS)に準拠していない指標です。IFRSに準拠していない数値の説明は、要約版中間財務報告書の43ページに記載されています。本リリースに掲載される成長率は、特に記載のない限り、すべて前年同期に対するものです。2 特に記載のない限り、単位は百万米ドルです。
本プレスリリースに付随する詳細な財務業績は、下記リンク先の要約版中間財務報告書に記載されています。
https://ml-eu.globenewswire.com/resource/download/4e53f554-1093-41f4-95a8-a8ea8022015a
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以上