プレスリリース
報道関係各位
本資料は、ノバルティス(スイス・バーゼル)が2026年7月6日(現地時間)に発表したものを日本語に翻訳(要約)したもので、参考資料として提供するものです。資料の内容および解釈については、英語が優先されます。英語版は、https://www.novartis.comをご参照ください。なお、本資料に記載されている開発品は日本では未承認です。
- 既存の抗体薬物複合体(ADC)ペイロードに対する耐性の克服が期待される、ファースト・イン・クラスとなる可能性を有するN-ミリストイル転移酵素阻害剤(NMTi)を用いたADCペイロードプラットフォームを取得する見込み
- 2つの先行ADCアセット、ならびに複数の固形がん領域への展開が期待されるペイロードプラットフォームにより、ノバルティスのオンコロジーパイプラインを強化
2026年7月6日、スイス・バーゼル発 — ノバルティスは本日、N-ミリストイル転移酵素阻害剤(NMTi)ペイロードによる新しいクラスの抗体薬物複合体(ADC)の開発を手掛ける、英国を拠点とする非上場バイオテクノロジー企業Myricx Bio(以下「Myricx」)の買収に合意したことを発表しました。
本買収が完了した場合、ノバルティスはオンコロジーパイプラインを強化し、新しいペイロードのメカニズムを有する次世代の標的薬物複合体の開発を推進できるものと期待されます。Myricxのアプローチは、差別化されたがん細胞傷害性ペイロードをがん細胞へ直接送達するよう設計されています。このアプローチにより、TOPO-1阻害剤など既存のADCペイロードクラスが抱える課題を克服する可能性があります。さらに、Myricxは、B7-H3およびHER2を標的とする2つの先行アセットを有しており、複数の固形がん領域への展開が期待されています。
ノバルティスの President of Biomedical Researchである Fiona Marshall は、次のように述べています。「ADCは、がん治療において重要な役割を果たしています。一方で、ペイロード耐性という課題を克服し、がんとともに生きる人々により大きな価値を届けるためには、新たなメカニズムを持つペイロードが必要です。Myricx Bioは、差別化されたメカニズムを有する有望なNMTiペイロードプラットフォームを開発しており、複数のがん領域においてADCの応用を広げる可能性があります。本取引は、放射性リガンド療法と同様に、ノバルティスが革新的なプラットフォームを拡充し、より持続的でこれまでにない治療法を患者さんに届けるという当社の戦略を反映しています」。
NMTは、重要なタンパク質が細胞内で機能を発揮するうえで必要な酵素であり、がん細胞の増殖および生存に不可欠です。Myricxのペイロードは、NMTを阻害することにより、がん細胞が依存する重要なプロセスを妨げるよう設計されています。前臨床データからは、この新たなNMTiペイロードが、TOPO-1耐性モデルを含む固形がんに対して幅広い活性を有する可能性が示唆され、既存のペイロードクラスに限界がある領域において、ADCをより効果的に活用できる可能性があります。
さらに本取引によりノバルティスは、今後臨床的に検証された場合、NMTiをさらなる標的やプラットフォームへ応用可能なADCペイロードの新たなクラスとして確立する機会を得ることになります。
取引の詳細
合意条件に基づき、ノバルティスは Myricx Bioの買収に対し、前払金として11億米ドルを支払い、さらにマイルストーンの達成に応じて、最大で4億米ドルを支払います。本取引は、規制当局の承認および通常の買収完了のための条件を満たす、または免除を前提に、2026年下半期の完了を見込んでいます。
オンコロジー領域におけるノバルティス
ノバルティスのオンコロジー戦略は、がんとともに生きる人と、その人を支える人々―愛する家族から、主治医をはじめとする臨床ケアチームまで―に焦点を当てています。過去30年以上にわたり、患者さんのために差別化された、革新的で治療のあり方を変革するような医薬品を創出することで、生命を延ばし、生活の質を向上させることを目指してきました。
ノバルティスは、医薬の未来を描く取り組みの一環として、幅広い患者支援団体と協働し、教育、がんの早期発見と診断を支援しています。固形がん、血液がん、放射性リガンド療法にわたる幅広い研究開発ポートフォリオを有し、テクノロジー、先端科学を活用し、患者中心の研究を行うことで、必要とするすべての人々に先駆的ながん医療を届けることにコミットしています。
ノバルティスについて
ノバルティスは、革新的医薬品の研究、開発、製造、販売を行うグローバル製薬企業です。私たちは、患者さん、医療従事者の皆さん、そして社会とともに困難な病気に立ち向かい、より充実した健やかな毎日を実現する医薬の未来を描いています。ノバルティスの医薬品は、世界中で3億人以上の人々に届けられています。
ノバルティスとともに、医薬の未来を描きましょう。詳しくはhttps://www.novartis.com をご覧ください。また、LinkedIn、Facebook、X/Twitter、Instagramで私たちとつながってください。
免責事項
本プレスリリースには、1995年米国私的証券訴訟改革法(United States Private Securities Litigation Reform Act of 1995)の意味における将来の見通しに関する記述(forward-looking statements)が含まれています。将来の見通しに関する記述は、一般的に「potential(可能性)」「can(~し得る)」「will(~する予定である)」「plan(計画する)」「may(~かもしれない)」「could(~し得る)」「would(~するだろう)」「expect(見込む)」「anticipate(予想する)」「look forward(期待する)」または同様の表現、また、以下に関する明示または黙示の記載によって示される場合があります。すなわち、N-ミリストイル転移酵素阻害剤をペイロードとして用いるADCを含む潜在的な新製品またはプログラム、既存製品の新たな適応症の可能性、これら製品の上市の可能性や将来収益の可能性、進行中の臨床試験の結果、Myricx Bioの買収を含む将来想定される取引、係属中の取引、または公表済みの取引、または将来の売上や利益の可能性に関する記述を含みます。これらの記述に過度に依拠すべきではありません。将来の見通しに関する記述は、将来の事象に関する経営陣の現時点での信念および期待に基づくものであり、既知および未知の重大なリスクや不確実性の影響を受けます。これらのリスクや不確実性の一つまたは複数が顕在化した場合、または前提となる仮定が誤りであることが判明した場合、実際の結果は、将来の見通しに関する記述に示された内容と大きく異なる可能性があります。潜在的なADCアセットが、いずれかの市場において承認申請が行われる、または製造販売承認を取得すること、追加適応または添付文書表示の変更が承認されること、または特定の時期に承認されることについて、いかなる保証もありません。また、本取引から期待される便益またはシナジーが想定される期間内に、またはそもそも実現されることについて、ならびに潜在的なADCアセットが将来商業的に成功することについても、いかなる保証もありません。特に、本プレスリリースに記載された潜在的なADCアセットまたは買収に関する当社の見通しは、規制当局の承認を含む買収完了のための条件を満たすことに加え、以下を含む不確実性によって影響を受ける可能性があります。例えば、政府当局、保険者および一般市民による価格設定および償還に関する圧力や、薬価透明性向上の要請の高まりを含む世界的な医療費抑制などがあげられます。また、臨床試験結果や既存の臨床データの追加解析を含む新製品の研究開発、主要製品に係る特許保護および独占期間の喪失がノバルティスに最終的に及ぼす影響を含む当社が知的財産権による保護を取得または維持する能力、外部事業機会から期待される戦略的便益、業務効率化または機会を実現する能力、人工知能を含む新技術および新たなビジネスモデルの開発または導入、本プレスリリースに記載された製品およびパイプライン製品に関連する規制措置もしくは遅延、または政府規制を含む実際のまたは潜在的な法的手続、安全性、品質、データ完全性または製造上の問題、当社製品に対する潜在的な関税や世界の一部地域における戦争の影響を含む重大なマクロ経済、地政学的および社会政治的動向、当社製品の将来需要、ならびにノバルティスAGが提出した最新のForm 20-Fおよびその後米国証券取引委員会(SEC)に提出し、または提出資料として提供した報告書に記載されたその他のリスクおよび要因が含まれます。本プレスリリースは、発出された時点の情報に基づくものです。ノバルティスは、新たな情報、将来の出来事、その他いかなる理由による場合でも、将来の見通しに関する記述を更新する義務を負うものではありません。
以上