製薬企業に社員として所属する医師は、基礎研究の成果を臨床応用していくトランスレーショナルリサーチを進めていくうえで不可欠の存在であり、欧米では医師のキャリアの選択肢のひとつとして広く認知されています。しかし日本ではその存在や仕事内容があまり知られていません。ここでは、ノバルティス ファーマで実際に社員として働いている医師に登場してもらい、その仕事の実態ややりがいについて率直に語ってもらいました。

プロフィール

大山 尚貢 (Naotsugu Oyama)

執行役員 グローバル医薬品開発本部 臨床開発統括部長

1996年、北海道大学医学部卒業。同大学の循環器内科での研修を経て大学院に進学。Brigham and Women’s Hospital, Harvard Medical Schoolでのポスドクを経て、他製薬企業での勤務を経て2013年にノバルティスに循環器・呼吸器領域の部長として入社。スイスでのグローバルのメディカルアフェアーズ部門を経て、日本に戻りメディカル本部本部長を歴任。現在は臨床開発部門の統括部長。

家串 和真 (Kazuma Iekushi)

メディカル本部 循環器・腎・代謝メディカルフランチャイズ部 部長

1999年、愛媛大学医学部卒業。大阪大学第四内科に入局して内科全般、循環器内科での研修を経て、大学院に進学。2009年より3年間、フランクフルト大学でポスドクとして細胞治療、心臓老化のメカニズムをマイクロRNAを中心に研究。他製薬企業での勤務を経て2020年6月にノバルティスに入社。現在は循環器・代謝・腎臓領域のメディカルフランチャイズ部の部長を務める。

鈴木 康太 (Kota Suzuki)

グローバル医薬品開発本部 探索開発部門

探索開発医師2009年、東北大学医学部卒業。山形での臨床研修を経て、東北大学循環器内科に入局し、心不全の基礎研究に従事。学位取得後にBrigham and Women’s Hospital, Harvard Medical Schoolで臨床研究を学ぶ。帰国後の2020年にノバルティスに入社し、CRMメディカルアフェアーズのMSE(Medical Science Expert)を経て、現在はTranslational Medicine(探索開発)部門で早期臨床薬剤開発に従事。

黄 志芳 (ウォン ツーファン Maria Wong)

オンコロジーメディカルアフェアーズ統括部 血液腫瘍メディカルフランチャイズ部 メディカルアドバイザー

マレーシア出身。2001年に来日。2008年、東北大学医学部卒業。大学院を卒業後、ご主人の仕事の関係で、東京、神奈川(横浜)に移り、聖マリアンナ医科大学で産科婦人科専門医、がん治療認定医の資格を取得。出産を機に、2019年にノバルティスに入社。現在は、オンコロジー事業部の血液腫瘍メディカルフランチャイズ部で、メディカルアドバイザーとして勤務。

―医師として製薬企業での勤務を決意された理由を教えてください。

大山:私がBrigham and Women’s Hospital, Harvard Medical School(以下、BWH)でポスドクとして勤務していたとき、BWHでも高名な教授が製薬企業に入社したんです。そのとき、製薬業界で働くという選択肢があることに気づきました。

また当時、海外では当たり前のように使われている医薬品が日本にだけないという「ドラッグ・ラグ」を問題と感じていたので、その問題を解消するための手段として、製薬企業への入社を考えるようになりました。そうしたら、BWHの恩師が「製薬の仕事は面白いよ」と勧めてくれて、推薦状まで書いてくれたこともありました。

鈴木さんは、BWHの教授からノバルティスへの入社を勧められたんですか?

鈴木:私は留学中に将来のキャリアについて家族や同僚と相談し、エージェントを通してノバルティスへの入社が決まりました。実は、留学先の教授が紹介状を書いてくれたのは採用が決まってからで、大山さんにメールも送ってくれたんです。

大山:「コウタ(鈴木)をよろしく」というメールが届いたときは、驚きましたよ。鈴木さんは、独力でノバルティスを探したんですね。

鈴木:はい。基礎研究をやっているとき、新規のタンパクや化合物が次々と論文報告されている一方で、医療の現場で治療に使われるのがほんの一部であることにギャップを感じていました。そこで、「基礎研究」「臨床」「臨床研究」を1つのパッケージとして学び、基礎研究の知見を患者さんのもとまで届ける「Translational Medicine(探求開発)」をやってみたいと思い、BWHに留学したんです。

BWHでは教授の指導の下、臨床治験や疫学データを用いた臨床薬剤開発を学び、薬剤価値の最大化や最新の統計学的手法なども学ぶことができました。留学が半ばに差し掛かったころに、今までの経験を活かしたキャリア構築を考え始めました。そして、私が目指すTranslational Medicineを実現するためには、製薬企業が最適であると考え、次のキャリアとして製薬企業を視野に入れはじめました。当時、ノバルティスは医師の募集をしていなかったのですが、BWHでノバルティスの臨床治験の解析に関わっていたため、エージェントがノバルティスに打診をしてくれ、そこから採用までは順調に進みました。

ポストに空きがなかったとしても、あきらめずに自分をアピールすることが大事だと思います。チャンスは自ら切り開くものですから。

家串:私は前職ですでに製薬企業は経験済ですが、ノバルティスに入社する前は、メディカルアフェアーズ部門で約7年、循環器、代謝、腎臓領域を担当していました。そろそろ新しい挑戦をしたいと思っていたころ、いろいろな方と情報交換をしているなかでノバルティスの話を聞き、採用されました。その時は免疫、皮膚、肝臓領域という、自分にとっては新しい領域での採用でした。

マリア:私はもともと産科婦人科の専門医だったのですが、大学在学中に研究をしていた経歴を見て、リクルーターから声をかけてもらったのが、製薬企業に興味を持ったきっかけです。

―製薬企業に勤務する医師として、どのような仕事を担当していますか? また、その仕事のやりがい、インパクトについて教えてください。

大山:製薬企業の医師として16年ですから、キャリアとしては、製薬企業が長いですね。しばらくの間はメディカル本部の本部長をしていましたが、2020年の8月からは臨床開発部門の統括部長を務めています。

家串:私が所属するメディカルアフェアーズ部門のミッションは、薬の価値をメディカルの観点から高めていく事です。医師は患者さんを治療することが大前提ですので、やみくもに「この薬を使ってください」と訴えても通じません。薬に対する科学的満足度を上げることが、処方につながり、最終的にはビジネスへ貢献することが出来ます。私たち医師が取り組むことで、より現場の医師のニーズに合った付加価値を生み出すことができると考えています。

たとえば前職で医師主導試験のサポートをしていたとき、非常にインパクトの大きい成果をあげることができました。初めて国際学会で発表したデータに、その分野の第一人者の先生が「この成果によって、この領域の治療方針は大きく変わっていくだろう」というコメントを寄せてくれたんです。当時の年齢でそんな経験ができるなんて、大学で研究しているときは想像もできませんでした。その瞬間は、とてもやりがいを感じましたね。

鈴木:私は当初メディカルアフェアーズ部門のメディカルアドバイザーとして働いていました。私に期待されていたのは、臨床的視点からのアドバイスやインプットと、臨床研究の経験で培った専門的な知識を用いたReal World Evidence (RWE)データ創出や臨床試験の可能性を探ることであったと考えています。

また、患者さんが自分の疾患についてよく知らなければ最適な治療にアクセスすることができないので、疾患啓発も大切な仕事です。さらに、新製品の価値を最大化するプランを策定するメディカル戦略を立てることもミッションの1つです。

メディカルフランチャイズには、私よりずっとキャリアがある社員がたくさんいます。その中で、製薬企業と現場の医師、患者さんの橋渡しをするのが企業で働く医師の役割だと思いますし、適切かつ効果的な形で意思疎通をサポートできた時にやりがいを感じます。

マリア:私は、産学が連携したリサーチコラボレーションができることに、いちばんやりがいを感じます。実際、すでに枠組みができていますし、現在も大学や研究機関と協力して、いくつかのリサーチコラボレーションを立ち上げることを検討しています。

―ノバルティス ファーマでは、どのような医師が求められているのですか?

大山:わかりやすく、病院と製薬企業を比較してみましょう。

まず製薬企業では、自分の専門以外の病気に触れる機会があります。病院では、専門以外の科の患者さんを本格的に治療することはまずありません。ですから、自分の専門にこだわりなく、オープンにとらえることができる人は歓迎です。

次に、製薬企業は営利団体ですので、科学をビジネスとして成立させる必要があります。きちんとマネタイズして創薬・育薬・開発につなげる視点は、病院やアカデミアにはありません。

家串:ビジネスの視点はすごく大事ですね。製薬企業では、社員に純粋な科学の話をしても、なかなか響きません。営業やコマーシャル部門の社員は、セールスやマーケティングの観点で製品価値をあげていくことに力点を置いていて、そこがサイエンスとはまったく違います。ですから、ビジネスの視点を持ってコミュニケーションしながら、一緒に考えていける人材に来てもらいたいですね。

大山:いろいろなフェーズに関われるのも、製薬企業ならではですね。薬の創薬から開発、上市、市販後に至るまで見届けることができます。

医師と、他部署とのコラボレーションについては、どう思いますか?

家串:病院では、医師が常にリーダーとして、意思決定をすることが多いと思いますが、その点、企業はフラットです。フラットなつながりの中、チームの一員として自分に何ができるかが、重要なファクターになると思います。

大山:企業には医師免許などによる排他的業務はありませんよね。病院では、経験があっても、資格がなければ手術や処方は出来ません。一方で企業では、純粋に中身の勝負。

そして、チームで仕事をするからといって、責任の所在があいまいなわけでは決してありません。チームのメンバーが5人だとすると、それぞれが違う責任を持っているんです。

若手の立場で、ノバルティスにはどのような人材が必要だと思いますか?

鈴木:2つあります。1つ目は、新しいことにチャレンジすることが好きな人。先輩方の経歴からもわかる通り、異動は少なくないと思います。それは見方を変えると、様々な機会や働き方があるということです。仮に入社した部署が想像していたものと違ったとしても、その環境を成長の機会と受け止め、自身の専門領域の病気を治すだけでなく患者さんのQOLを向上させることを目標に仕事をし、次のステップを探す貪欲さを持ってほしいと思います。

2つ目は、自分から何かを生み出すことが好きな、クリエイティブな人。チームの中で役割を果たすことは重要ですが、与えられた仕事だけでなく主体的に何かを生み出しチームに還元する、そういった土壌がノバルティスにはあると感じています。

マリア:私は、ノバルティスのカルチャーであるICU(Inspired, Curious, Unbossed)に賛同できる人なら、製薬企業に入っても、働きがいを感じてもらえると思います。

―ノバルティス ファーマにおける、医師の活躍フィールドやキャリア開発の機会について教えてください。

鈴木:私がいま取り組んでいるRWEデータ創出は、保険診療請求のデータベースなどを解析して論文にする仕事です。近年、製薬業界ではデータ創出の重要性が大きく増しており、科学論文作成に関する一連の経験がある先生方は、非常に貴重で即戦力となりえると思います。私自身もデータ創出の重要性やニーズを入社前には知りませんでしたので、臨床研究の経験がある医師のニーズが高いことをこの機会にぜひ、知ってもらいたいと思います。

マリア:リサーチコラボレーションを通じて、いろいろな形でアカデミアと連携ができるのがノバルティスの強みですね。アカデミアの先生たちと情報交換をし、刺激をし合いながら、一緒にプロトコルを考えることができます。

また、病院の職場環境に慣れている人であれば、産学連携の場でも、その経験を活かして円滑にコミュニケーションをとることができると思います。

家串:ビジネスのダイナミクスに触れられるのも、大きな魅力ですよ。たとえば、新しく薬を導入するときには、そのポテンシャルを科学的に正しく把握しなければなりません。そこを見誤ると、ビジネスとして失敗です。様々な観点から薬としての可能性を評価しますが、我々は医学的観点からの価値を評価して、最終的にはチームとして薬の科学的インプットをグローバルの取締役会に提案して、買う/買わない、買うならいつ、という決定がなされる。そんなエキサイティングな経験は、企業にいるからこそだと思っています。

大山:同感です。加えたいのは、ノバルティスが多国籍企業だということ。異文化コミュニケーションの機会が多いので、私はいまでも毎日刺激を受けています。英語力はある程度必要ですが、言葉の問題だけではありません。大変ですが、その苦労を含めた異文化コミュニケーションの経験は、キャリア形成に大きく影響すると思います。かつての私のように日本とアメリカの比較で物事を見るのではなく、ヨーロッパ、そしてアジアも含めた世界での日本の位置を知った上で、キャリアを進めることができる。これはめったに出会えないチャンスです。

英語力については、どう思いますか?

家串:私は、英語は1つのツールであって、高い英語スキルはマストではないと思っています。大切なのは、肝心な中身を正しく伝えられるかどうか。最初のうちはブロークンでもいいと思います。不得意なのであれば練習すればいいですし、学習をサポートするシステムも充実しています。それに、毎日の実務をこなしていけば、自然にレベルアップしていくものです。

大山:嫌いじゃなかったら大丈夫ですね。ですから、そういう意味では留学経験は、役に立ちますが、必ずしも必須ではありません。

―ノバルティス ファーマの、医師をサポートするツール、制度を教えてください。

家串:さきほどから話題になっているように、病院と製薬企業は異文化なんです。ですから、いくら心構えができていても、最初は戸惑うことが多いです。

鈴木:私も実際多くの戸惑いに直面しました。

家串:ですから、鈴木さんに入社してもらったときも、「とにかく最初の半年間は会社に慣れてください」というランニング期間を設けました。そして、月に1回チェックインをして、困っていることがないか、1カ月間どんなことを学んで、どう感じたかを話し合います。異文化にスムーズに溶け込んでもらうシステムは、しっかり確立されていると思います。そこは、心配しないでほしいですね。

大山:そして、いい意味で特別扱いはしない。鈴木さんは私もお世話になった先生の教え子で紹介状もありましたが、容赦はしません(笑)。

マリア:私は、入社して早々、遠慮しないで質問できる相手をいっぱい見つけることができて、とても安心した経験があります。困ったときに相談するのはこの人、と決めておくと、それだけ問題を早く解決することができて、「自分はここにいてよかったんだ」と早い段階で思えるようになりました。

鈴木:私の場合は相談できる上司と同僚に恵まれ、チームメンバーからの多大なるサポートを受け、1年間勤務を続けることができました。

―これからの、キャリアアスピレーションを教えてください。

マリア:私は、アメリカや中国など、いろいろな国のメディカルアドバイザーやメディカルディレクターと話すことを通じて、多国籍の協働のパターンがある程度見えてきたので、グローバルの臨床開発医としてチャレンジしてみたいと思っています。

鈴木:私も将来的には、バーゼル本社やボストンの早期薬剤開発機関で勤務したいと考えています。最終的に日本に戻って働くとしても、グローバル企業であるノバルティス本社の考え方や展望、システムを理解することがグローバルにおける日本のプレゼンスを高め、また、日本の患者さんにより貢献できると考えられるからです。

大山:2人とも、すごく大切なことを言ってくれました。ノバルティスは、地理的にも自由なんです。

入社したときの部署のイメージが強いのはどこの企業でも同じですが、部署の異動も地理的な移動も少なくありません。鈴木さんやマリアさん、家串さんのように、そういった変化の激しい企業の中で、その変化をポジティブにとらえている心強い先輩がいるということを、みなさんに伝えたいですね。

―最後に、ノバルティスで働く魅力を教えてください。

家串:細胞治療や核酸医薬のような、ほかの製薬企業では躊躇してしまうような領域の薬にも開発にも取り組んでいることには驚きました。この企業の規模感でやろうとする、そのチャレンジ精神がすごい。

大山:Curious(好奇心を持つ)だし、Inspired(自らを鼓舞し互いを刺激し合う)ですよね。ノバルティスにはパイプラインが非常にたくさんあります。それはみなさんもよくご存じなのですが、実際に既存薬より優れた医薬品であるベストインクラスや画期的な医薬品であるファーストインクラスの薬が、取捨選択しなければならないほどある。科学者にとってこんな贅沢な悩みは、ほかの企業にはなかなかありません。多くのパイプラインのなかから最適なものを選ばなければならないので、正しい価値を見出す目利きは必要ですし、選んだパイプラインが実を結んだときの興奮は、何物にも代えがたいです。

ICUでいえば、もう1つのUnbossed(主体性を持って自ら動く)。鈴木さん、マリアさんはどう感じましたか?

鈴木:私は、Unbossedを「主体的に動くこと」と理解しています。ノバルティスでは、社員それぞれに責任があり、指示待ちではなく能動的に動かないと、プロジェクトが進みません。だからこそ、プロジェクトで成果があげられたときは、達成感につながります。

一方で、自分1人でできることには限りがあり、グループ内外や他部門と連携しプロジェクトを進めていくことが重要であり、楽しく感じています。

マリア:ノバルティスは私のような子育て中の社員にとっても非常に働きやすい環境です。病院で勤務していた際には、子どもが病気になって早退をすることが重なる時期があり、キャリアアップする機会を逸する女性を何人も見てきました。でも、ノバルティスにはそんな風潮はまったくありません。休みをとっても仲間が協力してくれますし、自分の仕事で成果を出せれば、しっかり評価してくれる環境だと感じました。

また、Unbossedのカルチャーが風土としてしっかり浸透している点も魅力ですし、原動力に繋がります。実際に動いてみると、壁に突き当たることもあります。そういうときには上司に相談して、一緒に解決策を模索する。今までになかった対話がはじまり、突破口が見つかる。Unbossedには、そういう力があると思います。

大山:その通りですね。私は上司に、「後ろに誰もいないと思ってやれ」と言われています。戦略的に一致していることだけが求められていて、そのほかは、社員1人ひとりに、かなりの裁量を任されています。定期的にチェックインを行っているのは、困った時に解決策を協議するためです。

家串:上司の立場からすると、どこから介入すべきか迷う面もあります。日々手探りです。

カルチャーを変えていこうという企業の取り組みというものは、絵に描いた餅に思えることがあります。でも、ノバルティスの面接では、大山さんも、日本の社長も、グローバルの上層部もICUの話をしていました。そのとき、ノバルティスが本気でICUの浸透に取り組んでいるんだなとわかりました。

大山:しかもグローバルは、ICUの各論には踏み込みません。文化的背景にあわせての解釈は、各国にゆだねられているので無理がないんです。それぞれが責任を持って主体的に考え、動く文化は、ICUの理解自体についても、浸透していると言えますね。

自分の専門にこだわらず、新しいことに挑戦してインパクトを与えることに喜びを感じる人でしたら、製薬の仕事はとてもおもしろいと思うんです。病院やアカデミアで働いている医師のみなさんも、今後のキャリア形成の1つの選択肢として、製薬企業で医師として勤務することを考えてみていただきたいと思います。