CAR-T治療プロセス

CAR-T細胞療法は、患者さん自身の免疫細胞を用いて行う単回の治療です。

 T細胞の採取(白血球アフェレーシス)

血液を採取します。血液をろ過して、白血球(T細胞を含む)を他の細胞から分離します。残った血液は患者さんの体に戻します。この手順(白血球アフェレーシス又はアフェレーシスと呼ばれます)には約2~4時間かかります。 

 製造施設におけるT細胞の再プログラミング

体から細胞を採取したら、専用の製造施設に送られ、CAR-T細胞に再プログラミングされます。 

 T細胞の輸注

CAR-T細胞は、静脈内(IV)輸注によって体内に戻されますが、この処置には最長で30分かかります。再プログラムされたT細胞は、患者さんの体内で増殖し、がんを検出して破壊することができるようになりました。 

 モニタリング及び継続的な追跡調査

患者さんによって副作用は異なります。CAR-T細胞療法の有害事象は軽度なものから重篤なものまで様々です。CAR-T細胞輸注後は、すべての患者さんを注意深く観察する必要があります。重篤な有害事象に適切に対処するためには、その徴候や症状を調べることが重要です。

一部の有害事象は重篤で治療が必要になることがあるため、これらの副作用を直ちに医師に報告することの重要性を患者さんに伝える必要があります。医師は、治療の長期的な結果を評価し、有害事象がないか患者さんを調べるために、定期的な追跡調査のための来院日を計画します。

詳細については、担当の医師にお問い合わせください。