本日、厚生労働大臣直轄の検討委員会「高血圧症治療薬の臨床研究事案に関する検討委員会」の第三回検討委員会が開催され、中間報告が発表されました。その発表を受け、記者会見を行いましたので、弊社社長が述べたお詫びと見解を公開いたします。

【会見要旨】
このたびの、バルサルタンの医師主導臨床研究におきましては、患者様とそのご家族の皆様、また医療従事者の皆様をはじめ、多くの方々にご心配とご迷惑をおかけしたことを心よりお詫びいたします。

ノバルティスは、本日の第3回高血圧症治療薬の臨床研究事案に関する検討委員会(以下、「検討委員会」)で受けたご指摘を厳粛に受け止め、十分反省し、本事案の解決に向けて会社として真摯に取り組んでいくことを表明いたします。

中間とりまとめにおいて、今回の一連の問題の結果責任は大学とノバルティスの双方で負うべきと判断されたことを、弊社は非常に重く受け止めております。とりわけ、弊社としては、今回の一連の臨床研究において利益相反を疑われる状態を容認し、結果として、データ操作が生じうる状況を作ってしまったことについて、深く責任を感じております。データ操作を巡る事実関係の詳細については、我々の調査では解明に至らなかったことから、引き続き当局の調査への全面的な協力を通じて、真相解明に協力したいと考えています。

なお、弊社は検討委員会で今後の重要な課題とされました誇大広告に該当する恐れがあるとされた件、また医療保険財政上の問題についての調査等につきましても、全面的に協力をさせていただきます。

弊社は、このような事を二度と起こさないようにガバナンス体制を見直し、再発の防止に向け真摯に取り組んでまいります。

今回の件では、患者様とそのご家族の皆様、また医療従事者の皆様をはじめ、多くの方々にご心配とご迷惑をおかけしておりますことを、改めまして心よりお詫び申し上げます。


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