ノバルティス ファーマ株式会社は、バルサルタンの医師主導臨床研究につきまして、11月18日付で外部の有識者から構成される「コンプライアンス・アドバイザリーボード ~再発防止に向けて~」(以下 「コンプライアンス・アドバイザリーボード 」)を設置し、同日、第1回目を開催いたしましたのでお知らせいたします。

今回の問題に関しましては、患者様とそのご家族、医療関係者の皆様をはじめ、多くの方々に多大なご心配とご迷惑をおかけしたこと、また、臨床研究の信頼性を著しく損なうとともに、日本社会の不利益につながる事態を引き起こしてしまったことについて、改めて心よりお詫びいたします。弊社は今回の問題を深く反省し、再発防止を徹底していく所存です。

「コンプライアンス・アドバイザリーボード」は、ノバルティス ファーマの社長が諮問する機関として、有識者5名で構成され、委員の互選により委員長には弁護士の畔柳 達雄(くろやなぎ たつお)先生が選出されました。このボードは、再発防止の施策などについて弊社の経営陣に対して提案および助言を行うとともに、改善策の進捗状況の検証などの役割を担います。

第1回「コンプライアンス・アドバイザリーボード」では、この事案に関する経緯と現状の問題点を共有するとともに、今後の会の運営・責務などに関して議論が行われました。なお、本ボードは、今後隔月に開催していく予定で、ボードにおける決定事項や提言などにつきましては弊社ウェブサイトにおいて公開する予定です。

ボードメンバー(敬称略)

委員長

畔柳 達雄(くろやなぎ たつお) 弁護士、兼子・岩松法律事務所

委員(五十音順)

青木 初夫(あおき はつお) 元アステラス製薬株式会社代表取締役会長、元日本製薬工業協会会長
鵜瀞 惠子(うのとろ けいこ) 東洋学園大学現代経営学部教授、元公正取引委員会事務総局経済取引局長
四方 洋(しかた ひろし) 元毎日新聞東京本社社会部副部長、元サンデー毎日編集長
中野 重行(なかの しげゆき) 大分大学名誉教授、臨床試験支援財団理事長

第1回「コンプライアンス・アドバイザリーボード」終了後、委員長の畔柳 達雄先生は次のように述べています。「ノバルティス ファーマの再発防止への取り組みが、適切に実行されるよう支援していきたいと考えている。また、同社が再び真に信頼され日本の医療に貢献する製薬企業となることを期待し、その実現に向けて責務を果たしていきたい」

ノバルティス ファーマは、「コンプライアンス・アドバイザリーボード」からの提案、助言などをもとに、再発防止策に真摯に取り組み、一日も早く、患者様はじめ医療関係者の皆様、国民の皆様からの信頼回復に努めていきたいと考えています。


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